世界三大投資家の一人である、推定資産は1,000億以上ともいわれており、誰もが憧れる存在であるのがジム・ロジャーズという人物です。
Amazonのプライム会員であれば彼が実際に実践している投資の本を読むことができます。
筆者も「ジム・ロジャーズの投資方法」という本を読み様々なことを学びましたので、今後の投資生活において何か役に立てればと思います。
読んでいくうちに彼の考えや立ち回り、戦略、投資で負けない方法等、いくつか参考になりましたので早速取り入れています。
本記事の情報は、Amazonプライム会員で読める、「ウォーレン・バフェットの投資術」を読みまとめております。
重要な部分は記載しておりますが、細かいニュアンス等は、実際にKindle(キンドル)で閲覧してみてください。
ここでは記載できない多くの情報が掲載されております。
【筆者が感じた投資家ジム・ロジャーズという人物】
・徹底的な分析で投資するスタイル
・社会という大きな分析から始める
・納得しないと投資はしない
・投資家という考えかつ行動。経営に口出ししないし、業績が悪ければ売る
・会社の将来を見る。チャートも見るけど参考程度
自分の考え・知識・情報しか信じない。調査の鬼「ジム・ロジャーズ」
投資の神様といわれているウォーレン・バフェットもそうですが、ジム・ロジャーズも小さな頃からお金を稼いでいました。特に経済の勉強や商売の知識がない状態で感覚的にこのようなことができるのはすでに才能があったのかもしれません。
ジム・ロジャーズ幼少期に行ったビジネス(商売)
- 父と野球観戦する
- コーラを売る女性と出会って手伝う
- この商売を一人で実施。より利益を得るために考えて、ピーナッツも販売。(父に100ドル借りる)
- 5年間このビジネスを実行。
- 父に借りた100ドル返済。さらに100ドル手元に残す。(1ドル140円なら、日本円だと14万)
- 当時人気だった子牛のビジネスを父に誘われ共同で実施したが【失敗】
子供の事からこのような商売をしているなんてすばらしいですね。
自分の小さい頃を思い出すと、ゲームしたりサッカーをしたりゲームをしたりなど、大半はゲームばかりしていました。
もっと経済や商売など人生に役立つことを実践していればよかった・・・。
よく母親に「ゲームばかりしてないで勉強しなさい」と言われましたがほんとその通りだと思います。
さて、ジム・ロジャーズが幼少期に行ったビジネスを見るとお金稼いですごいなと思いますが、彼もまた最後には【失敗】を経験しております。
この失敗は、ジムは何も調べずに何も知識がない中、父から誘われたからやったのですが失敗しました。
よくよく調べると、高値で買ってしまい、その後下落してしまって失敗してしまったらしいです。
この失敗経験があったため【投資でも勉強でも、成功したければ、それについて熟知しておかねばならない。】と
思ったそうです。
何も知識や情報がない状態で色々やっても失敗するので、何をやるのも最低限その分野を熟知する必要があるみたいです。
例えば、外国為替取引(FX)で成功して稼ごうと思っても、ただなんとなく取引をしたり、反転のサインが出たら取引したりなど熟知をしていなければ失敗します。
なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか追求する必要があります。
この【追及】を面倒だったりやる気が起きない等思ってしまったら、自分が好きなことではない可能性があります。
本当に好きなことを追求していくことが成功するために最も大切。
情熱を傾けて一つの事に売り込むことができれば、充実感が得られる
ジム・ロジャーズ
投資の前にとにかく調査。鍵は「年次報告書」
ロジャーズはまず投資をする前に「自分の好きなもの・好きな分野で勝負する」を提言しています。
自分が好きなものであれば、自然とよく目に入りますし、いろんな情報も集められると思います。
(一例)パチンコが好きな方
- パチンコ、パチスロ運用ホール大手会社「マルハン」
- マルハンの本社や経営は誰か?
- 2023年の経営状況はどうか?
- ホール以外に行っている事業はなにか
- 業界としてどうなのか
- マシン機器の会社の経営状況はどうか
- 来店数は増加しているか
(一例)キャンプが好きな方
- キャンプメーカーはどこがあるか
- 業界を牽引しているメーカーはどこか?業績はどうか
- 業界の動きはどうか
- キャンプをする人は増加傾向なのか
- 新規参入している所があるか
上記のように、自分の好きなものであれば企業調査というのは全然辛くもないですし、あれはどうなっている?これはどうなっている?あの会社はのどうなっている?と色々な情報を知りたくなります。
こういった情報はファイナンス本やスクール・講義では教えてくれません。現在の状況等はやはり自分で調べて調査する必要があります。
自分の興味がないものをいわれてもピンとこないし、楽しくない。
周りの方から、「今植物のあの薬が流行ってて、今急成長してます!」って言われても
興味がわかない。ならこの分野では勝負しない方がいい
どうやって調査をするか
「年次報告書」「決算報告書」「財務データ」この3つを読み、理解する
調査方法はいろんな方法があります。証券会社レポートやメルマガやテレビでの情報収集はおすすめしていません。
理由はKindle(キンドル)を使ってこの本を読んでみてください。
ジム・ロジャーズは調査にはマニュアルレポートを読み込んで調査をしているそうです。
マニュアルレポートとはいわゆる「年次報告書」のことです。
企業のホームページで会社概要を調べると年次報告書というのが公開されているのでこの情報を読み込み調査をしていくのです。
おすすめしていない情報収集はまったく見なくてもいいというわけでもありません。このような情報は社会の変化の兆しを見つけるには適しています。
なので、テレビ・メール・ネット情報はあくまでも変化の兆しなどに活用し、本当に変化しているのか・どのような変化なのか詳しい調査にはマニュアルレポートを活用。と、このように調査をしていけばいいと思います。
他にも、「決算報告書」「財務データ」の情報を理解するだけで、ほとんどのアナリストよりも企業について詳しくなります。この調査は自分の努力でなんとかするしかありません。
周りの人・すごいアナリスト・先輩・師匠などから聞くかもしれませんが、その情報は果たして本当の情報なのか。正しい解析なのか。情報が改ざんされているのでは?自分で調べ、自分で調査し理解するしかありません。
ロジャーズは「知っている」というまで調査します。ほとんどの人は「思う」程度であり、調査がたりない。
知っているという調査をするまで、ロジャーズは投資をしないそうです。
ジム・ロジャーズ投資戦略はバフェットと似ているが少し違う
ジム・ロジャーズの投資は【長期投資】【バリュー投資】が基本
数値で割安株かどうかを決めるのではなく、自分で調べて割安かどうかを判断する。
成長株の企業株価はたいていすぐに高くなっているし、値下がりしている株価も少し危ない。
そのまま値下がったままになるかもしれない。
なので、ジム・ロジャーズは「今高くても、もっと高くなるだろう」と考え買う(順張り)戦略をとっている
通常の参加者は株式の現時点での評価(株価)がどうなるかばかり考える。ロジャーズは企業の実態とその価値で、株価は一つの基準にすぎない。株価は日々変動するが、企業価値は日々変わらない。
ロジャーズとバフェットの投資スタイルを比較
ロジャーズの投資方法とバフェットの投資方法を見比べると、似ているようで、少し違うそうです。
バフェットの投資方法
- 長期投資
- 割安株狙い
- 何があっても売らない。投資をしている企業に口出す。経営者でもありオーナーでもある。
ジム。ロジャーズの投資方法
- 長期投資
- 割安株狙い
- 企業の経営には口出ししない。うまくいかないときは売る。長期投資だけど高くなったら売る。
長期投資や割安株狙いなのは変わりないが、出口戦略が全く違うみたいです。
ロジャーズの投資方法は「まず変化、次に割安、あとは寝てまて」という方針があります。
- きっかけを待つ
- 従来の知恵。皆の思い込みに従わない
- 柔軟性をもつ
- 注意深く待つ
- 割安を買う
- 市場参加者のヒステリーを待って売る
この方針の解説については、実際にKindle(キンドル)で読んで理解してください。
他にも、「ジョン・ボーグル「マネーと常識」を読むのがよい。と解説されております。
ジム・ロジャーズ式株式投資の考え方
「年次報告書」「決算報告書」「財務データ」など見て色々と判断するが、他に重要視する資料が【損益計算書】です。
この損益計算書を公開している企業があれば積極的に見るようにしましょう。
損益計算書は企業の経営成績が示しており、収益・費用・利益等。どれだけの売上をあげるのに、どれだけのお金をつぎ込んで、どれだけの利益が出たかわかる資料です。他にも、企業が次の一年でやりたいことが示されている「貸借対照表」も重要です。
設備投資一つにしても、一般の人とロジャーズの考えは少し違います。
設備投資の考え
【一般的な考え】
製品への需要が高いから設備投資⇒この企業は成長
【ロジャーズの考え】
- 設備投資のタイミングは遅れがち。設備投資したころには製品への需要はピークアウトしているのでは?
- 設備投資は減価償却していくから、利益を圧迫する。
- 投資家の期待像⇒すでに株は割高になっているのでは
ジムロジャーズが考える投資の成功する方法
世間の気づきを見つけ、徹底的に調べ、実行するだけ
まず最初は「知識」と「気づき」の能力
ジム・ロジャーズの言葉でこのような言葉があります。
自分が充分に理解していないなら、売りにしろ買いにしろ、投資すべきではないと考える。
一度や二度失敗したって、立ち直ることができれば長い目ではより大きな成功を収められる。
中途半端な知識でやると失敗すると言っています。
なんとなく将来上がるだろうや下がるだろうとやっていると痛い目を見ます。
なぜ上がるのか。なぜこのタイミングで買うのか。なぜ・・・。といくつかの根拠を並べて投資を行うと成功率は多少上がるかもしれません。
投資の熟練者ジム・ロジャーズでも、徹底的に自分で調査し、成功率を上げています。
他人の知識で学ぶのではなく自分で調査するのです。
他人の情報だと間違っている可能性があるので、その分野での勉強は十分でしょうか。金融知識は十分でしょうか。
需要と共有のバランス
金儲けのコツは需要と供給の関係を正しく図ること。あらゆる情報・知識を動員し、将来の需要を読む。
ロジャーズの投資の特徴は需要と供給である。
ここで言うジム・ロジャーズの需要とは株式の売買の需要ではない。
基本的な企業収益そのもの決定する製品のこと。
「底」を知る方法
まずは、きっかけが起こっていることを確認し、動くこと。何も調べずに、自分の値ごろ感で判断し、投資をすると失敗します。
ウィリアム・ギャン(W・D・ギャン)も「高いからと言って売ってはならない。安いからと言って買ってはならない」と言っていますし、ロジャーズも投資の鉄則に「どんな悪材料が出てきても株価はもうこれ以上は下がらないはずだという確信がもてる場合のみ買う」と決めています。
色々調べてそこが底だと思った場合は購入してもいいですが、それでも下がった場合は自分が見落としたか、甘く見ていたということになります。このようなことが起きないように、投資の前は徹底的に調べるのが底を知る方法となります。
逆に「天井」を見分けるのは難しいとおっしゃっています。
投資の天才ジムロジャーズでも天井からの下落予想が難しいので、そこので空売りは投資素人の人はやらない方がいいでしょう。
ジム・ロジャーズの購入の手順
ジムロジャーズは一体どのような手順で株式を購入するのか解説していました。
投資初心者はこれを参考にしてみるのもいいかもしれません。
買うときの手順
- まず社会の「大きな変化」に気づく
- その産業や製品群、関連する業過の中でも最も影響を受けやすいと考えられる企業を調べる
- 「割安」かどうかは「その企業の本当の価値」をその時の株価をひかくする。
他人と同じことを考え、同じことをしていたのでは、投資家としての成功はない。
ヘッジファンドは活用する戦略にイベント・ドリブンと呼ばれるものがある。相場を動かす原動力は従来とは違う社会現象であり、そのプレイヤーは政府。皆が注目していないときでも注目していないといけない。
資金がないならどうするべきか
取引の資金がないときは、ポートフォリオの中からその時点で一番魅力的ではないものを手放す。資金がなくなれば、新規に買うのをあきらめるか、今持っているものを売却して欲しいものを買うか。
ロジャーズが給料の75%を投資に回し、25%で生活をしていた。給料がいくらかと問う前に、それが本当に間違いのない仕事なのか、そこが本当に自分のいるべき場所なのかを考えろとアドバイスをした。
ジム・ロジャーズ式投資の勉強方法
ジム・ロジャーズは学生たちに投資の授業をしている。その勉強の方法がソクラテスメソッドという方法。
ある課題を出し、学生が回答する。それに対して「なぜ?」と聞く。それに対し学生は回答し、「なぜ?」と聞く
これを繰り返し、生き詰まらせ、回答ができないとなると無知だと認識させる。
そんな甘い調査では投資できない。お金がかかっていると残し終了。
その他にも、ある企業の役員を連れて来ては企業の話を聞いて投資するのかしないのかをレポートをかかせたりしていた。
さすが、投資の国アメリカ。学生の頃から金融に関わる授業をしたりして筆者よりも若い人が金融知識が豊富だなんて。
ジム・ロジャーズの指導を受けてみたいけど、ソクラテスメソッド法で授業を受けたら萎縮してしまいそう。
ジム・ロジャーズが考える投資失敗原因
結論から言うと投資の失敗はたいてい調査不足が原因
どれくらいの調査をするかは投資対象次第であり、知らないものに投資するとなるとより時間がかかる。
効率的に調査するのであれば。自分がよく知っている業界や国に投資することになる。
自分の知らない企業、業種、国には手を出さない。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
投資の天才といわれたジム・ロジャーズの投資方法について少しは一緒に学べたと思います。
私の第一印象は、感覚や天才的な閃きで投資を成功させたのではなく、自分で徹底的に調べあらゆるリスクとなる原因を無くし、着実に成功を収めている人だと思いました。
特に心に刺さったのは、投資やビジネスにおいて失敗する原因は調査不足ということ。
確かに誰かに伝えたり、プレゼンしたり、説得するためにうまくできなかったことありませんか?
質問されても宿題にしますや持ち帰ります。そうだと思います。であやふやにしていませんか?
成功したければ徹底的に調べてから動く。これは投資以外にも使えることだと思います。
最後にある言葉が心に残ったのでご紹介いたします。まさに30代~40代の人にとっては共感できると思います。
人生には大きな決断を迫られることが何度もある。アドバイスを求めると答えてくれる人がいるだろう。
人にとって最も大事なのは「誰かの人生」ではなく「自分自身の人生」だということ。
大勢に従って成功したものはこれまでも誰もいない。
人は誰でもたいていの問題を解決する能力を持っていて、他人の力がなくても正しい行動をとることができるもの。
成功している人は独自のアプローチで仕事に取り組んでいる。
誰もが守らなくてはならない規則や法律を遵守しつつ、オリジナルティをもって行動すれば恐れることはない