書籍「罰ゲーム化する管理職」をフェルミ漫画大学で学んだ要約記録

この本は【管理職】の過酷さを教えてくれる本です。

日本では、他の国と比べて管理職になりたいと考える人が非常に少ないのが現状です。現在の新入社員は昇進にあまり興味を持っておらず、管理職になれば給与も上がり、尊敬される立場になるにもかかわらず、なぜ管理職を目指す人が少ないのでしょうか。それは、年々管理職の役割がますます厳しくなっているからです。

昔は、管理職の数が多く、部下や仕事量も少なかったと言われています。しかし、バブル崩壊後、管理職の数が減り、正社員も減少し、その結果、仕事量が増えました。賃金は上がらず、ストレスが溜まり、自殺率も高くなるなど、管理職はさまざまな過酷な状況に置かれています。

罰ゲーム化している4つの原因
1、プレイングマネージャーすぎる
2、大して賃金が上がらない
3、死亡率が高い
4、転職・副業がしづらい

目次

管理職になったら、仕事量が増える

管理職にはプレイングマネージャーが多いです。プレイングマネージャーとは、現場で実際に仕事をこなしながら、同時に管理職の業務、部下の管理、トラブル解決、そしてマネジメント業務を行う人のことを指します。

プレイヤーではない管理職は1%に過ぎず、残りの99%はプレイングマネージャーです。非正規雇用が増加しているため、部下の数も増え、ハラスメントなどのリスクも増加しています。さらに、人手不足や退職、経営者からの売上要求など、管理職はさまざまな過酷な状況に直面しています。上司と部下、両方からの板挟みになっていることも多いです。

なぜ、自分に仕事が降ってくるのか?なぜ部下は自発的に動いてくれないのか?この状況で誰も助けてくれないのか?不満が次々と溢れてきます。管理職になると、現在の業務に加えて、マネジメント業務という負担が増えることになります。

管理職になっても賃金が増えない

現在、新入社員の給与は上昇している一方で、管理職の給与はあまり増えていません。年々減少している課長の給与は、社員の1.3倍しかありません。さらに、残業手当が支給されない場合もあります。月によっては、社員の給与の方が多くなることもあります。

賃金は上がることは上がりますが、その上昇は増えた負担に見合うものではなく、残業手当も支給されません。管理職になっても、賃金が大幅に増えるわけではないのです。

ストレスが多く、死亡率が高い

日本で管理職になると、命の危険が高まると言われています。サービス業の状況は低下している一方で、管理職の負担は増加しています。特に、自殺のリスクが高いことが問題となっています。

管理職は、過度なストレス、過労、膨大な作業量に加え、弱音を吐けず、孤独感を抱えることが多いです。その結果、悲しい事態が生じることがあります。

一方で、他の国では管理職になると、食事や体調管理に気を使う文化が根付いています。

管理職になると、転職・副業ができなくなると思っている

専門性を持つ人が、時間を使うよりも部下のマネジメントに時間を割くことが多く、その結果、自分の専門性が低下してしまうことがあります。実際に転職市場で求められるのは、専門性や技術を持った職人です。

「管理職としてマネジメントができます」「部長としての経験があります」といったアピールは、転職活動では厳しくなりがちです。

管理職になるとモテるし結婚したら、家計の大黒柱にならなければならない

30代になると、結婚して子供ができ、「大黒柱」という考えが強くなります。過酷な状況でも、覚悟を決めて挑むことができます。

未婚の場合、男性の管理職はモテる傾向がありますが、女性の管理職は男性ほどモテるわけではありません。

過度な負荷がかかる管理職の仕事は、女性にとっては罰ゲームではなく、むしろ無理な状況となります。一方、男性にとっては、覚悟を決めて挑戦するものとなっています。

管理職の負荷を減らす方法

マクロマネジメントをしない

マクロマネジメントでは、上司が部下の仕事を細かくチェックしたり、過剰に管理することが負担を大きくします。こうしたマクロマネジメントの下では、部下は自分で考えず、指示待ちになったり反発したりすることが多いです。部下や現場には、ある程度の権限を与えて任せてみることが重要ですが、これが最も難しい部分です。

管理職は真面目で仕事ができるため、部下の仕事が目に余ることがよくあります。また、先を読んで行動できるため、つい口を出してしまうこともあります。しかし、これを続けると部下は成長しません。完璧を求めず、相手に任せてみることが大切です。

管理職の仲間を増やす

死亡率の中には孤独感が関係していると言われています。なぜ管理職はそんなに孤独なのでしょうか。それは、同じ立場で共感してくれる人が少ないからです。

同じような大変さを感じている管理職同士のつながりは非常に重要です。お互いに相談しやすく、理解し合える存在が必要です。

また、部下と腹を割って話すことも大切です。1人で抱え込むのではなく、周囲の人と繋がることが重要です。管理職としての影響力は大きいため、自分のメンタルケアも欠かせません。

管理職が受けている研修や刺激を部下にも受けてもらう

会社では戦略目標などが研修で共有されることがありますが、これらは管理職だけに知らされ、8割以上の部下には伝えられないことが多いです。

管理職は目標や話し方などを理解して動いていますが、部下は何が大事なのか、またそれを実行することが理解できていないため、現場で噛み合わないことがよくあります。

コミュニケーションのズレをなくすためには、管理職の研修を部下にも受けさせ、さまざまな情報を部下と共有することが重要です。良いコミュニケーションは一方的な働きかけだけでは難しく、双方の働きかけが必要です。前提となる考えをお互いに共有し、共通の目標に向かって進むことが大切です。

まとめ

  • 管理職になったら、仕事量が増える
  • 管理職になっても賃金が増えない
  • ストレスが多く、死亡率が高い
  • 管理職になると、転職・副業ができなくなると思っている
  • 管理職になるとモテるし結婚したら、家計の大黒柱にならなければならない

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この記事を書いた人

青森県弘前市に生まれ、約18年間は青森に住んでいました。その後は宮城県は仙台に移住。
青森や仙台のいい所と魅力ある文化、食事等など、ジャンルにとらわれない情報を発信していきたいと思います!
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