青森県八戸市といえば、海の幸がおいしい街。
青森というと「りんご」「にんにく」「ほたて」などを思い浮かべる方も多いと思いますが、八戸を訪れたらぜひ食べてほしいのが鯖(さば)です。
なかでも八戸を代表するブランド鯖が「八戸前沖さば」。
今回訪れたのは、そんな八戸の鯖をさまざまな料理で楽しめる鯖料理専門店「サバの駅」です。
名物の「八戸前沖銀サバトロ漬け丼」はもちろん、個人的に衝撃を受けたのが「鯖の味噌じめ」。
普段はそれほど鯖を好んで食べない私でも、「またこの味を食べたい」と思うほどのおいしさでした。
今回は、実際に食べた料理や店内の雰囲気、アクセスなどを詳しく紹介します。
八戸は鯖の街
八戸は古くから水産業が盛んな街です。
全国的に見ると鯖の漁獲量では長崎県や茨城県、宮城県などが知られていますが、青森県内に目を向けると八戸は鯖と深いつながりがあります。
そんな八戸の鯖を全国に発信する存在となっているのが、「八戸前沖さば」です。
八戸前沖で水揚げされる鯖の魅力のひとつが、脂の旨み。
焼けば皮はパリッと香ばしく、中からはジューシーな脂と鯖ならではの濃厚な旨みを楽しめます。
一方で、近年は鯖の漁獲量減少という問題もあります。
りんごやにんにく、ほたてなどに並ぶ青森の味として、八戸の鯖文化をこれからも残してほしいところです。
八戸の鯖料理専門店「サバの駅」
今回訪れたのが、八戸にある鯖料理専門店「サバの駅」。
サバの駅の店主・沢上弘氏は2008年、全国でも先駆けとなる鯖料理専門店をオープンしました。
八戸前沖さばのブランド化が進められるなか、新しい鯖料理の開発やPRにも携わり、鯖について改めて研究。
その奥深さに魅了され、鯖一本で勝負することを決意したそうです。
俵屋では一般的な焼き鯖だけではありません。
串焼きやサババーガー、鯖の味噌じめなど、鯖の魅力を引き出すさまざまな料理を開発しています。
「鯖ってこんな食べ方もできるんだ」
そう思わせてくれるのが、サバの駅の面白さです。
名物「八戸前沖銀サバトロ漬け丼」を実食
サバの駅を訪れたらまず候補に入れたいのが、名物の「八戸前沖銀サバトロ漬け丼」。
江戸前寿司の伝統的な技法である「漬け」を取り入れ、鯖特有の臭みを抑えながら、その旨みを楽しめるように仕上げた丼です。
実際に食べて驚いたのが、鯖の臭みの少なさ。
生に近いプリッとした食感を残しながら、脂の旨みもしっかり感じられます。
さらに、鯖は部位によって脂の乗り方や食感が微妙に違います。
一杯の丼の中で、その違いを楽しめるのも銀サバトロ漬け丼の魅力です。
そして、これだけでは終わりません。
最後は出汁をかけて出汁茶漬けとして楽しめます。
最初は鯖そのものの味を楽しみ、最後は温かい出汁と一緒にサラッと食べる。
一杯で二度楽しめる丼です。
全国でも評価された八戸の鯖丼
八戸前沖銀サバトロ漬け丼は、そのおいしさが八戸だけで評価されているわけではありません。
全国規模のご当地丼イベントなどでも高い評価を受け、2016年・2017年には連続グランプリを受賞し、「殿丼」入り。
さらに2017年には観光庁長官賞も受賞しています。
全国には、島根県の「のどぐろ丼」をはじめとする数多くのご当地丼があります。
そのなかで八戸の鯖を使った丼が評価されているのは、青森・八戸を訪れる理由のひとつになるのではないでしょうか。
セットのしじみの味噌汁もおいしい
銀サバトロ漬け丼と一緒についてきたのが、しじみの味噌汁。
脇役と思いきや、これもかなりおいしい。
しじみの旨みと甘みを感じる、優しい味わいです。
脂が乗った鯖を食べたあとに味噌汁を飲むと、口の中が一度リセットされます。
再び鯖を食べたくなる組み合わせでした。
絶対食べてほしい「鯖の味噌じめ」
今回、丼と一緒に注文したのが「鯖の三種盛り」。
そのなかでも特に印象に残ったのが、鯖の味噌じめです。
名前だけを見ると、「味噌の味がかなり強いのかな?」と思っていました。
ところが実際に食べてみると、イメージとはまったく違いました。
味噌が鯖の味を消してしまうのではなく、ふわっと味噌の風味を感じる程度。
そのあとに、脂の乗った鯖の旨みとプリッとした食感がやってきます。
そして何より、臭みをほとんど感じません。
一般的な鯖のお刺身やしめ鯖とは、また違った味わいです。
実は私は、普段それほど積極的に鯖を食べるタイプではありません。
料理するとなると少し大変ですし、骨も多いので、普段の食事ではどうしても敬遠しがち。
ところが、この味噌じめは別でした。
「ほかでも鯖の味噌じめを食べられないかな?」と探したくなるほど。
銀サバトロ漬け丼がサバの駅の名物なら、個人的な一番のおすすめは鯖の味噌じめです。
サバの駅を訪れるなら、ぜひ丼と一緒に食べてみてください。
二番人気「八戸ばくだん丼」も気になる
銀サバトロ漬け丼以外にも気になったのが「八戸ばくだん丼」。
賽の目に切ったイカに、田子産にんにくと生姜を使った秘伝のタレを合わせ、いくらと一緒に盛り付けた丼です。
八戸の海産物と青森県田子町のにんにく。
青森らしい食材を一杯で楽しめる丼になっています。
今回は銀サバトロ漬け丼を選びましたが、次回は八戸ばくだん丼も食べてみたいところです。
俵屋のメニューと料金
今回確認した主なメニューと価格はこちらです。
・八戸前沖銀サバトロ漬け丼 大:2,200円(税抜)
・八戸前沖銀サバトロ漬け丼 中:1,500円(税抜)
・鯖の三種盛り:1,950円(税抜)
・八戸ばくだん丼:2,530円(税抜)
銀サバトロ漬け丼はサイズを選べます。
実際に食べた印象では、女性なら中サイズ、しっかり食べたい男性なら大サイズがおすすめ。
男性の場合、中サイズだと少し物足りなく感じるかもしれません。
※価格やメニューは変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
俵屋の店内|カウンターと半個室あり
店内にはカウンター席のほか、半個室のようになった席もあります。
今回利用した半個室は、2人で利用するにはちょうどいい広さ。
周囲をあまり気にせず食事を楽しめるので、八戸旅行で夫婦やカップルで訪れるのにも使いやすいと思います。
一人で八戸を訪れている場合も、カウンターがあるので入りやすいお店です。
サバの駅へのアクセス|少し見つけにくいので事前確認がおすすめ
今回宿泊した八戸グランドホテルから俵屋までは、徒歩10分程度でした。
周辺には飲食店や居酒屋が多く、夜に食事をするにも便利なエリアです。
ただし、サバの駅はビルの1階の少し奥まった場所にあり、初めて訪れると少し見つけにくいかもしれません。
八戸旅行で訪れる場合は、ホテルを出る前に地図で場所を確認しておくのがおすすめです。
八戸で鯖を食べるならサバの駅はおすすめ
八戸で「八戸らしいものを食べたい」という人には、俵屋の鯖料理をぜひ候補に入れてほしいです。
特に印象的だったのは、鯖特有の臭みの少なさ。
青魚があまり得意ではない人でも、これならおいしく食べられるのではないかと思うほどでした。
名物の八戸前沖銀サバトロ漬け丼は、鯖の脂と旨みを楽しんだあと、最後に出汁茶漬けにして二度楽しめる一杯。
そして、個人的に絶対食べてほしいのが鯖の味噌じめです。
味噌煮のような濃い味ではなく、味噌の風味をまとわせながら鯖本来の脂と旨みを楽しむ料理。
一度食べたら、また食べたくなる味でした。
青森旅行というと、りんごやほたて、大間のマグロなどが注目されがちですが、八戸には「鯖」という魅力的なご当地グルメがあります。
八戸を訪れた際は、ぜひ八戸前沖さばを味わってみてください。
